
プラズマクラスターを搭載するシャープの加湿空気清浄機を初代(2000年)から これまでに5台購入し、現在は新型NEXTを使っていることを投稿「プラズマクラスター空気清浄機を旧型から新型NEXTへ買い換えた感想」でお伝えしました。代を経るごとに明らかに使い勝手が良くなっている部分(例えば、ほこりが入りにくくなった背面のメッシュ部)もあるのですが、加湿部分の構造(貯水槽、加湿フィルターなど)は如何ともしがたいのか 掃除がしづらく、一度ヌメリが発生するとそれ以降は すぐにヌメリが再発してしまい、知らぬ間に空気中に何か悪いものを撒き散らかしているのではないかと非常に心配になります。実際、CDC(米国疾病対策センター)によると、レジオネラ属菌、カビ、緑膿菌、非結核性抗酸菌などによる健康被害が懸念される(リンク)ということです。ということで、新型のNEXTを購入しても 加湿機能は使わずにいました。
加熱式が一番安心
このような心配を避けるには、スチーム式(加熱式)にするのが最も確実です。私も以前は給湯ポット型の象印製品を長く使っていましたが、電気代が思いのほか高くつくことや、デザインがどうしても野暮ったいことが悩みでした(ちなみに『勝間家電』の著者・勝間和代氏は象印を強く推していますが・・・)。
現在、山善(写真上)やLOSY LILY(写真下)のように形状がスタイリッシュで 電気代も安価(後者)な製品もあり、私は前者を使っていますが、24時間換気をしているマンションでは500 mL/時間の加湿量では力不足のようで、外の湿度が低い日には湿度50%を保つのは困難です。
シャープ空気清浄機による加湿
そこで、山善の加熱式加湿器に併せて、シャープの加湿空気清浄機(KI-RX70)の加湿機能にも頼ることにしました。シャープの加湿空気清浄機は「気化式」のため、電気代は極めて安価です。
弱運転(210mL/h): 山善の加熱式(300mL/h)の約1/40という圧倒的省エネ
強運転(750mL/h): 山善の加熱式(500mL/h)の約1/7の消費電力
一方で、シャープの加湿空気清浄機をこれまでに何台も使ってきて、必ず悩まされるのが加湿部分の構造(貯水槽、加湿フィルターなど)に伴う「ヌメリ問題」です。タンクの蓋に「Ag+イオンカートリッジ(1年で交換)」が付いているのですが、私自身は効果を実感したことはありません。それ故に、KI-RX70を購入しても これまで加湿機能を使わずにいました。そして、今回 加湿機能を使い始めると、ほどなくして やはり「ヌメリ問題」が発生しました。
除菌剤を考える
真っ先に考えたのが「除菌剤」の利用です。しかし、市販の除菌剤には以下の点で抵抗がありました。
1.安全性への懸念: 2011年に韓国で起きた加湿器殺菌剤事件(PHMGによる肺被害:死者 約1000人、負傷者 約4300人)の記憶があり、化学物質の吸入には慎重になります。
2.成分表示の不透明さ: 「植物由来」や「微生物・酵素」を謳う製品も試しましたが、加湿器用除菌剤は全成分表示の義務がなく、大手が参入していない点も不安材料でした。
3.ランニングコスト: 我が家では1日6~9Lもの水を使うため、常用するとコストが馬鹿になりません。
「銅たわし」の利用
ここで思い出したのが、キッチンのシンクです。排水溝のゴミ受けやトラップを「銅製」に変えたところ、あれほど悩まされたヌメリが嘘のように消えたのです。この銅の殺菌効果を加湿器に応用できないかと考え、「銅たわし」に注目しました。
調べてみると、以下のような製品があることが分かりました。この製品は超音波加湿器への利用を対象としていますが、超音波式は「水そのもの」を飛ばすため銅イオンの吸入リスクに注意が必要と思われます。一方、シャープの加湿空気清浄機のような「気化式」は 水分のみが蒸発し、ミネラル等の成分は貯水部やフィルターに残る構造のために銅イオンは飛びません。
私は昨年の秋から「銅たわし」をタンクへ投入していますが、ヌメリが生じなくなりました。とりあえず効果を確実に確認するために9個も入れましたが、1~2個で十分な可能性も高いと考えています。しかし、使ううちに「銅たわし」の色が酸化により黒色化してくるので除菌効果は徐々に衰えるはずですが、使ううちに交換時期も分かってくると考えています。

まとめ
シャープの加湿空気清浄機を使用していると必ず直面する貯水部のヌメリ問題に悩まされなくなりました。加湿器用の「銅たわし」が販売されているのもかかわらず、その存在をご存じの方はほとんどいないのではないでしょうか。
ただし、シャープの加湿空気清浄機のような「気化式」への利用に限定すべきで、超音波加湿器では「銅イオンの吸入リスク」があるので使用しないようにご注意下さい(「加熱式」はそもそもヌメリは発生しないので必要ありません)。

